はじめに 本講座の主旨 ご参加の先生にお伝えしたいこと【講師】代表社員税理士 プロダクトビジネス責任者兼パートナー 木下裕行(1)なぜ税理士が事業承継をやるのか(2)税理士としての経験から 事業承継に携わることのメリット1.会計業務との共通性(1)勘定より感情(2)家族間の問題解決(3)相続税(4)分割シミュレーション(5)相続税 納税猶予の特例2.会計事務所の事業承継への取り組み方【講師】社員税理士 大倉孝雄1.お客さまへのヒアリングの順番立て (1)お客さまと顧問の先生の事業承継の捉え方のギャップ ①どんなギャップがあるのか? ②お客さまとのギャップを無くすためには (2)アプローチの仕方①経営者の財産や家族に注目 ②経営者と会社の状況把握 (3)何をヒアリングするのか ヒアリング例一覧 ①会社を事業承継する意思は? ②誰に継がせるのか ③財産をどう継がせるのか ④一族の承継 一族の方の想いなどもヒアリング ⑤いきなり各論の話はしない2.事業承継のスケジューリングを提示する (1)3年~5年のスパンでの大きな道筋 (2)「いつやるか」ではなく「今やるか」3.ヒアリングからのスキームの当てはめ (1)ヒアリングすべき事項 ①何をヒアリングするのか? ②初回ヒアリング時の目標 (2)預かるべき資料 ・会社の3期分の申告書・決算書 ・定款 ・退職金規定 ・現経営者の個人財産資料(固定資産税課税明細書、金融資産の概算額、保険金、借入金の金額、現経営者の家族構成、現経営者の所得税確定申告書) (3)預かり資料の確認 ①会社の申告書で確認すべき事項 ・別表二 ・別表四 ・別表五(一) ・別表7(欠損金の明細書) ・減価償却資産台帳 ②会社の決算書で確認すべき事項 ・バランスシート ・貸借対照表 (4)ヒアリングからのスキームを当てはめて提案書作成 ①必ず複数の選択肢を提示3.現状把握 「レガシィスタートパック」【講師】税理士 井銅伸野4.レガシィの事業承継メニュー(選択肢の提案)・各選択肢の提案・税額の比較・メリット/デメリット ①事業承継税制 ②M&A ③組織再編(合併・分割) ④持株会社・資産管理会社(新規設立&買取・株式交換/株式移転) ⑤役員借入金対策 ⑥従業員持株会 ⑦種類株式 ⑧遺留分・民法の特例 ⑨財産評価と対策5.ファミリービジネスの事業承継で気を付けるポイント【講師】代表社員税理士・公認会計士 天野大輔(1)事業承継の18ステップ ①事業の今後を一人で考える ②承継者の検討(親族・親族外) ③家族を会社で社員に会わせてみる ④一人で承継者の検討(親族・親族外) ⑤配偶者に手伝ってもらう(社外→社内) ほか全18ステップ(2)事業承継は”母”で決まる!? キーマンの見極め ①ファミリービジネスの是非(体験から考察) メリット/デメリット ②ファミリー事業承継で重要な3つのポイント ③母がキーパーソン ④顧問先からの質問(3)特別付録:事業承継チェックリスト
1.特例事業承継【講師】税理士 井銅伸野 (1)制度の概要とポイント (2)遺言の必要性 株が多く遺留分への対策が必要 (3)遺産分割の考え方 (4)メリット 少数株主から株を集めることができる (5)特例打切り対策 (6)他手法との併用・比較組織再編後特例税制 ・組織再編後の特例の活用 ・ホールディングス(持株会社)の手法と比べる (7)レガシィの実務事例と提案書2.組織再編【講師】税理士 八木駿彦 (1)制度の概要と活用ポイント 組織再編をなぜ使うのか? ①自社株評価の引き下げ ②M&A時 要/不要のものの整理 ③後継者(子ども)が複数いる時の会社分割 ④リスクヘッジ 税制適格・租税回避へのレガシィの対応法 ⑤事業承継税制 打切り対策としての活用 ⑥図式で分かる メリット/デメリット (2)レガシィの実務事例と提案書 ①合併の活用ケース ②分割の活用ケース3.M&A【講師】社員税理士 嘉陽哲久 (1)M&Aとは その仕組とパターンを再認識 (2)報酬の取り方 (3)所有と経営の分離 (4)株の売買の課税関係 M&Aの最大のメリットとは (5)M&Aの難しさ 会計事務所はM&A専門会社のやり方と変えるべき (6)レガシィの実務事例と提案書4.役員借入金対策【講師】税理士 天羽健斗 (1)役員借入金の基本的な考え方 認識していないと怖い (2)繰越欠損金を活用した債務免除 (3)DESの活用 (4)みなし贈与のリスクを防ぐ (5)レガシィの実務事例と提案書5.金融機関の手法 会計事務所の対抗策【講師】事業承継コンサルティング部 山下勝 (1)金融機関の手法とは (2)金融機関の提案書を顧問先から回収する (3)銀行が融資先へ持ち掛ける際の手法 (4)金融機関の意図、狙いを知り顧問先を守る (5)対抗だけではない 金融機関と連携して事業承継を進める (6)種類株式の活用 (7)レガシィの実務事例と提案書
講師:社員税理士 嘉陽哲久1.事業承継の入口(1)入口から会話間違っていませんか 税金の話は最初ではない(2)「贈与はやっています」では部分的(3)全体のスケジューリングを提案する2.報酬(1)日常の会計税務業務(顧問料)との分け方 ①マインドの違い 顧問料=作業の手数料 ②事業承継はコンサルティングフィー(2)なぜ事業承継が高額な費用が取れるのか ①顧問先の会社の将来を背負う 失敗できない ②相続税申告よりさらに大きいリスクを背負う(3)報酬の考え方と相場感 ①税金シミュレーションは別料金で ②「シミュレーション数十万円~」を社長に納得させる交渉術 ③シミュレーションをどこまでやるのかの線引き3.会計事務所内の体制と役割(1)所員と社長の仕事の棲み分け ①事業承継の提案先には「担当者+所長」がベスト ②所長は社長と直接話す 事業承継の意思の有無・株価の現状・将来展望4.クロージングまでのパターン(1)社長は負けず嫌い ①こちらの話の筋が通っていれば言い合いになってもいい ②その場では物別れに終わっても 数カ月後「やりたい」と言ってくる(2)実行することの“価値観”を認めてもらう5.トークスクリプト 社長攻略法(1)毎月会っているから 決算書を見ているから 分かる事 ①「奥さんが会社にやって来る」 ②「交際費が多い」 ③「創業〇〇年」 ④「車が好き?」(2)専門家的話題 ①株価、役員借入金、借入金 ②リタイア後会社を続けるか? 株主になるか?